
第7章 青山名物(独断)「ネージュ」
表参道交差点周辺は、最近大きくリニューアルした。
渋谷女子高校跡地に明治生命本社ビルが建ち、昼人口が一気に増加した。
それに合わせるかのように、周りに新しい店がどんどんオープンし始めた。
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『明治生命本社ビル』 |
オープンカフェブームの先鞭となった『メゾン・ド・パリ』跡地は、長い間空き地になっていた。
オープンカフェに関しては、以前、古館伊知郎がTVでこんな自説を語っていた。
「西麻布のオープンカフェに行ったら、外人たち、みんな股を開いて、
ダラーっと椅子に座ってるんだよ。男性も女性も。
日本人はみんな足組んだりしてピシっとしてるのに。これって、やっぱり文化の違いなんだよ。
向こうではカフェは『くつろぐ所』だから、ダラっとするのが普通なんだね。
日本人はカフェ文化が無くて、オープンカフェを「おしゃれなもの」と思いこんでるから、
カッコつけて足組んだり、読めもしないのに、英字新聞広げたりするんだよな」
股開いてダラっとしてたのは、ただ単に暑かったからじゃないだろうか・・・・(放送は8月くらいだった)。
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『アニバーサリー』 女性向けのファッション店やカフェなど。 |
ただ、確かに日本にはオープンカフェというのは合わない。なにしろ日本は「温帯モンスーン気候」である。
モンスーンというくらいだから、夏は湿度が以上に高い。
それなのになぜわざわざ外でコーヒーを飲まなきゃいけないのだろうか・・・。
「ド・パリ」が潰れたのは物の道理だと喜んでたら(主宰はオシャレくさいものが大嫌いである)、
その跡地に、つい先日またカフェがオープンした。まあいいんだけど・・・・。
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いろんな名前の看板が出てて、正式名称、分からない・・・。 |
表参道には、日本を代表するデザイナーが集まっている。
一介の主婦から、パリ・オートクチュール組合に所属する唯一の日本人デザイナーにまでなった『ハナエ・モリ』や、皇室ご用達のオートクチュールとして有名になった、『キミジマ』等である。
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『ハナエ・モリ』ビル |
『キミジマ』の創始者君島一郎が1996年に死去した時は、遺産相続や後継者問題で大きなスキャンダルになった。
正妻の次男と、脇腹の長男との『キミジマ』の名前をめぐった争いである。
連日この場所にはテレビ局や雑誌者の記者が陣取ってお祭り騒ぎの様相を呈していた。
しかし思うのだが、海外のファッション界(およびデザイナー)は、射殺事件だの、
ゲイのカミングアウトだの、スキャンダルだらけである。
それに比べればキミジマ・スキャンダルなどかわいい方だと思うのは私だけだろうか。
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『キミジマ』 |
表参道の中でも最も文化的な施設の一つが『青山劇場』だ。
ここはよく、海外の大作ミュージカルの翻訳版を、大スターを使って公演する。
言うなれば「ミニ帝劇」とも呼べるかもしれない。
(最近新宿に「オペラシティ」ができて、相対的に位置が落ちたかもしれないけど)
ここでは年に1度必ず少年隊の公演が行われる。その時だけ、ここの周りは異常な興奮に包まれる。
少年隊の追っかけが日本全国から集まり、昼と言わず夜と言わず徘徊(はいかい)する。
柱のポスターに記念の落書きをしまくるので、去年あたりから落書きスペースも用意された(・・・ってまるで保育園)。
公演を終えた少年隊が劇場から車で出てくると、みんな全力疾走で追いかける。(渋谷まで追っかける子もいる・・・)
以前、追っかけを振りきろうとした猛スピードの少年隊リムジンに轢かれそうになったことがある。
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「こどもの城」内『青山劇場』 実験的な公演を行う『青山円形劇場』もある。 |
表参道の散歩に疲れたら、フランス菓子「シャンドン」で休憩しよう。
主宰は昔よくモーニングセットを食べるために通ったが(安くてボリュームがあってとても良かった。トースト・サラダ・コーヒーだけなんだけど、寮はトースター禁止だったので、トーストに憧れていたのだ)、基本的にケーキとコーヒーの店である。
青山学院に近く、高級感漂う店(ケーキもコーヒーもめちゃ高い。モーニングセットだけは特別に安い)なので、お嬢様女子学生ご用達である。
ここの名物(と主宰は勝手に思っている)ドリンクに、「ネージュ」がある。
カルピスと牛乳と生クリームを混ぜるだけという、まるで子供が考えたようなレシピの飲み物だが、以外と美味しかったりする。
みなさんも一度作ってみよう。
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『シャンドン』 オシャレ系の雑誌に載ってるシャンドンの写真は、隣の吉野家をうまく構図から外している。というわけで、ここではあえて、フレームインさせてみた。 |
第8章は、「表参道散歩」の後編です。よかったら読んでください。
(第7章・8章で紹介されたお店の場所は目次の地図を参照してください)